エデュテインメントに名作なし、か?

先日の優良図書に推薦したいビデオゲーム(id:ABA:20050315)ネタの続き。だいぶ前にゲームを通じた教育をやろうとかいう試みがエデュテインメントとか呼ばれていた時代があった。

あったとか思いっきり過去形で書いてしまったが、現状どうなんだろう。でも露骨に教育効果をうたっていたソフトは昔のほうが多かったよね。

コメントから。

アメリカ育ちの者ですが、小中学校へのパソコン導入が早かったせいかアメリカでは80−90年代に大量にゲーム仕立ての教育ソフトが制作されてます。娯楽性と教育効果両方兼ね備え大ヒットした名作も生まれています。Carmen Sandiegoシリーズなんかが代表的です。

このような稀有な例外もあったけど、基本的にこういった教育ありきのゲームはあんまり面白くなかった。それよりは信長の野望とか三国志とか、別に教育効果を狙っているわけではないんだけど、攻略のためにどうしても歴史が身についてしまうゲームのほうが、よっぽど面白くてためになったね。

この実験に共同参加しているのはコーエー。確かに歴史シミュレーションbyシブサワコウといえば、それがキッカケで歴史にハマったという人がどれだけいるかなんて想像もつかないほど。

ただ「教育に役立つ」とまで断言できるかと問われれば、ゲームはあくまで知的好奇心を喚起するキッカケ以上のものにはなりえないだろうなぁと、過去に累々と横たわる「遊んで学べる○○」の残骸の山を振り返りつつ思います。

まず教育ありきよりも、学校で教えるような歴史や地理や社会を下敷きに設定を拝借したゲームの方がやっぱりいいよね。バランスオブパワーを毎年リリースする会社とかどっか作ったらどう?

フィンランド化とか、もう死語なんだろうなあ。