シリアスゲームはゲームとして面白いべきなのか

ローレンス・レッシグ教授の提唱するクリエイティブ・コモンズの概念をもとにデザインされたゲーム「The Free Culture Game」が最近公開されて話題になっているようです。

ゲーム自体が面白いかといわれるとかなり微妙だが、題材としては面白い。こういった社会的メッセージを含むシリアスゲームはたくさんあるだろうけど、概念を抽象的にゲーム化するっていうのは珍しい気がする。あとこのゲーム自体はCCライセンスなのか?

まあでも仮にもゲームを名乗るのであれば、もうちょっと面白さのほうもケアして欲しいよねってのは、こういったシリアスゲームを見ているとなんとなく思う。

Ian Bogost氏は、著書「Persuasive Games: The Expressive Power of Videogames」で、このような社会的、教育的なメッセージを取り込んだゲームを「パースウェイシブ・ゲーム(Persuasive Game)」とよび、そこで用いられているゲームデザイン上の表現手法を「プロシージャル・レトリック(Procedural Rethoric)」という概念で整理しています。

Think games are just for fun? Think again.

うわーなんだか知らないけど微妙にイラッとくるフレーズだ。

ずっと前にエデュテインメントに名作なし (id:ABA:20050322#p1)とかいう話題でも言ったけど、まずメッセージありきのゲームは、それを伝えるのが主目的なのでゲームとしては面白くなくてもいいんです的なエクスキューズがききそうな感じが気にかかる。純粋なゲームデザインの観点から、学習効果と面白さの間にトレードオフが存在するか否かを考察しているアーティクルとかあるのかな。