バーチャルゲーセンの夢はまだ遠かった

XBLAでGame Roomがリリースされたのでさっそく遊んでみたけど……なんか予想しているのと違った。基本ちょっと豪華なゲームランチャーで、フレンドとのソーシャル機能がちょっとある、っていう感じ。もっとゲーセン版PS Homeというかセカンドライフと言うか、そういったバーチャルゲーセンっぽいのを勝手に予想していたのだが、そういったものではないらしい。残念。でもファイナライザーとバトランティスがあるのはえらいぞ。

ゲーセンには、ふらっと立ち寄るだけでいろんなゲーム、そしてそれを遊ぶ人たちがいる。でもどういったゲーム、どういった人がいるかどうかは全然分からない。いいゲーム、いいプレイに巡り合えるかは時の運、っていうところがいいと思っているんだけど、そういった楽しさとは現状のGame Roomは無縁だ。まあどこにもゲーセンとかアーケードとか書いてなくて、Roomって書いてあるんだから、そんな期待をするのがお門違いなのかもしれんが。

でもネットワークを活かしたオンラインバーチャルゲーセン方面のアプローチも、それはそれで楽しいと思うんだけどな。少なくとも他人のプレイをアバターの肩越しに覗けるギャラリー機能は欲しかった。いろんな人のいろんなプレイを一度に見ることができるのがゲーセンの良さで、これぱっかりはゲームのプレイ動画でもまだ実現が難しいところだ。

あとゲーセンは音が楽しい。いろんなゲームが奏でるBGMやSEが混ざったカオスな音場、でも見知ったゲームの音だけは遠目からでもなんとなく分かる、っていう雑然とした感覚がなんとも心地よく、ああオレは今ゲームに浸っているのだなあという感じがする。もしバーチャルゲーセンをだれか作ってくれるのであれば、音にはとても気を配って欲しいね。