PGR3で実現された街のリアルさはやはり圧倒的だ。テキスチャ、モデル職人の気が遠くなるような努力と、次世代機のマシンパワーが合わさって完成された芸術品だ。
レースゲームのように、リアリズムを追及することに強い価値があるゲームは次世代機に良く似合う。旧世代機では実現できなかった映像表現を、リアルタイムに360が生成していることに感動を覚えるね。
実際の都市をレースゲームの中で実現しようとする試みは昔からあって、たとえば以下のサイトでは、1999年に作られたMidtown Madnessで再現されたシカゴの街並みを、実際の写真と比較している。
- Chicago: Real Life vs. Midtown Madness(http://mmchicago.zolknetwork.com/)
そしてこれが2006年PGR3の新宿だ。
素晴らしい。ただこうしてみるとあまりに素晴らしすぎて、今度は別の非リアルが気にかかる。人や車がいないことだ。
なので次次世代機では、群集シミュレーションなどによる人や車の再現がなされるとうれしい。単なるレースゲームでは一般車のシミュレーションなどはあまり価値がないだろうけど、先ほど挙げたMidtown Madnessやクレイジータクシー、ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド(http://www.xbox.com/ja-JP/games/n/needforspeedmostwantedxbox360/)のような街中を走り回るゲームではその威力が発揮されるだろう。
ちなみにニード・フォー・スピードで再現されている街は架空のものだが、PGR3とはまた違った完成度の街並みが再現されていて面白い。360持っている人にはお勧め。