シンクライアントボーイ

経由で知った、サーバーベースコンピューティング(http://www.keyman.or.jp/search/30000031_1.html)をゲームに応用したシステムのG-Cluster。

これ面白いなー。とにかくクライアント側を軽くできることが魅力なので、携帯ゲーム機向けにはとてもいいね。

また、ダウンロードしないということは、プログラムがクライアント側で動いていないわけですから、クライアント側に強力なスペックが無くてもゲームが遊べてしまいます。今の……特にオンラインゲームとかは、3DのレンダリングなどでものすごくハイスペックなCPUやビデオボードが無いとうまく動かないことがあったりするのですが、サーバ側さえ高性能になってさえいれば高品質な3Dグラフィックを駆使したゲームをハード問わずに遊ぶことができるわけです。

ストリーミング再生とネットワーク通信に特化した安価な携帯ゲーム機を作って、それを無線LANなりイーサーなりにつなげると、どこでも高機能なゲームが遊べるというわけだ。記事中にあるようにケータイでもいいけど、やっぱり操作性に優れた専用ハードが欲しいところ。ファミコン以前には、ゲーム機側には入出力デバイスと電源しかなくて、それ以外の必要なものは全てカートリッジ側にあるという作りのゲーム機がいくつかあったけど、その発想をネットワーク越しに持ち込んでいるような感じ。

まあでもいままでシンクライアントは屍累々の世界だし、MMORPGですらサーバの運営でえらい金がかかる現状を考えると、うまく動く方法かどうかは微妙。

あとこれムービーのストリーミングじゃなくて、FLASHにしとけばだいぶコストなり通信量なり下がる気がする。リッチクライアントを実現しようというFLASHの発想とは相容れないかもしれんが、一応サーバーサイドActionScriptもあるし、まったくそりが合わないこともないだろう。

あともう1つ、G-Clusterの対応ソフトになぜかPom Pom(http://www.pompomgames.com)のSPACE TRIPPERが入っていることに注目。Pom Pomは海外のインディーズゲーム開発集団(といっても2人)で、全方向シューティングの雄といえる連中だ。前にちょっと触れた(id:ABA:20040707#p1)Mutant Stormもこいつらの仕業。こんなところでお見かけするとは、意外だ。