答: ゲームはでかくなりすぎた
- はてブ > DiGRA Japanが見る,研究対象としての「同人ゲーム」(http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.4gamer.net/games/042/G004287/20080928002/)
korinchan 最近ベーマガの過大評価をちらほら見る。どこかで伝言ゲーム的に一人歩きしてるんじゃ/あとパソ通界隈ははずせないと思うんだけども。
ys0000 次は竜騎士07氏が登場ということで期待したい/ベーマガを神格化して何かいいことあるのかしらん?/ベーマガは後期は惰性で買ってた。やっぱ、上級者が目立つと初心者は入りづらいよ。登竜門くぐれないよ
おっさんゲーム開発者がベーマガから離れられないのは、おっさんにとってベーマガは神だったからだ。ベーマガに自作ゲームが載ることこそが全マイコン族にとってのあこがれであり、それが全てだったのだ。
ごめん言い過ぎた。でもゲーム開発者にとっての重要なステータスだったし、当時のマイコンユーザの多くはゲーム開発者だったんだよな。もちろんマイコン時代までの話で、パソコン時代以降のベーマガは知らん。
ベーマガのエコシステムである、
- 遊びたいゲームのプログラムコードを手で入力
- 自然とプログラムの仕組みが分かる
- 自分でゲームが作れるようになってくる
- ゲームを投稿してみる
- ボツくらい続ける
- よりテクニックを磨く
- 掲載されて9000円(10000円 - 税)もらう
は、ゲームが必要とするコードやコンテンツがでかくなった時点で、「遊びたいゲームのプログラムコードを手で入力」から無理になって終わった。マイコンはキャラクタの組み合わせ(今で言えばアスキーアート)でゲームが作れてたのがでかいよな。まともなグラフィックスが必要になると、紙上掲載は無理だよね。
今でもコンテストを通じて似たようなことはできるんだけど、手入力→仕組みが分かる、という部分だけはどうにもならんからなあ。ゲームのコア部分を画像で配信して手入力させる、とかいうことやっても誰も幸せにならんだろうし。
ベーマガのエコシステムを取り戻すには、無理やりにでもゲームの規模を小さくする必要がある。プログラムポシェット的な1画面縛り(コードを1画面に表示可能な量までに限定する)+キャラクタジェネレータの復活、とかいうコンテストが必要になるが、こりゃ懐古趣味以外のなにものでもないな。
今の時代、あんまりベーマガ文脈にこだわって考えても得られるものは少ないのかもしれない。有り余るコンピューティングパワーや広大なネットなど、当時なかったものが今のアマチュアゲームの裾野を広げるのにどう役に立つか、っていう方向で考えないと夢が広がらんよな。