オープンソースとゲーム開発

定期的にこの話題でるな。オープンソースがゲーム開発に向いてないという話。このアーティクルも特に目新しいことは言ってなくて、いつもと同じ主張。「ゲームはライフスパンが短いので長期間でインクリメンタルなオープンソースの開発モデルとは相容れない」

ただ2ページ目で、いくつかの例外があると著者は述べている。

最後のものに補足。HappyPenguin(The Linux Game Tome)は、Linux上で動作するゲームを集めたサイト。Linuxというプラットフォームの性質上、多くのゲームはオープンソースで公開されている。Game of the Monthってのは、これらゲームを有志によって改良しようというプロジェクト。どのゲームをどのように改良するかの案をつのり、投票によって次の月にどのゲームを改良するかを決め、皆で改良する。どのような成果が実際にあがっているのかがよく分からないが、試みとしては面白い。

前述のアーティクルで議論されているのは、オープンソースのゲームをコミュニティで開発するという方式についての話なので、私のように個人で全部作ってそれをオープンソースとしてリリースしているような人間はそもそも対象ではない。オープンソースによる開発は多くの人間がコミットしてなんぼなので、個人ベースの開発などはそもそも眼中に入ってないのだ。

じゃあ個人開発でオープンソースにするメリットはなにもないかというと、そんなことはない。コードを世の中にさらしておけば、それを利用してくれる人が出てくるかもしれない。一番分かりやすいのは他のプラットフォームへの移植だ。たとえばNoiz2saは、Linux, Mac OS X, Dreamcast, XBOXで動いている。こういった広がりを見せてくれるのは開発者としてはとてもうれしい。まあこれはSDLの利点でもあるのだけれども。

逆にデメリットは特にない、と言いたいところだがそんなはずはないな。世の中のWindowsフリーゲームってほとんどソース付いてないからなあ。なにか原因があるのだろう。

  • オープンにするためのソースの整備が面倒
  • ソースのパッケージングが面倒
  • 自分のソースが他人に勝手に使われるのがいや

この辺が主な理由かなあ。私としてはもっとソース付きのゲームが出てくるようになってくれるとうれしいのだが。他人のソースを読むのは勉強になるしね。いにしえのベーマガ時代から、そうやって学んできたわけですよ。