で、そんなサービスはちゃんと回るのか

だれかがフレームワークとコミュニティを提供したら結構広がりそうですけど、それをやろうとすると「つくーる」みたいなビジネスモデルじゃないとコストが負担できないかもしれないですよねえ。

たとえば、今まで言ってきたサーバ側サービスとクライアント側IDEがあって、月々いくらいくらでオンラインベーマガが購読できます!っていう、一番安直な料金体系をひいた場合、はたして払ってくれる人はいるのだろうか。

ベーマガがあった当時は、市販のカセットテープのゲームと、投稿雑誌に載っていたゲームの間に、それほどレベルの差がなかったので、「面白いゲームが遊びたい!」ってだけの、打ち込み専門の読者もいただろう。ところが、いまや市販ゲームとアマチュアゲームの間のレベルの溝は日本海溝よりも深いという事実がある以上、ベーマガ的サービスの利用者は、かなりの割合が開発者になってしまう。当時より圧倒的に数が少ないわけだ。

それよりは、ツクールやClick & Createのようなゲーム製作ツールに、サーバサイドのポータル的なサービスを付加したほうがまだ現実的なような気がする。単品で商品に魅力を持たせるのが難しくなってきたものに、ポータル的なサービスをセットでつけることで差別化しようという話はままある。なにしろいまや万歩計にポータルがセットで付く時代だ。

現状のツクールがどの程度ポータル的なサービスをしているかと言うと

こんなところ。デジタルファミ通、結構よくできたサイトなんだな。でもやはりコンテスト + 作品登録ページっていう内容が限界だね。ここからなんとかもう一歩進めないか。

あとツクールは、あのお手軽さがあるからそれなりの数が売れているわけで、それからHSP程度まで難易度をひきあげちゃうと、とたんにパイが減るというのも問題。難しいね。そりゃ難しくなかったら、ベーマガはつぶれてないだろうし。