ものぐさRPGとしていい感じ「小さな王様と約束の国」

スクエニWiiWare第1弾。城下町を発展させて冒険者をサポートしダンジョンをもりもり攻略してもらおうという、要するにシムシティRPGという内容なのだが、これがなかなか面白い。

ゲームの舞台は完全に城下町に閉じていて、冒険者がダンジョンを攻略する様子は報告書という形でしか分からない。冒険者の細かい行動はまったく制御できない。

じゃあプレイヤーはなにをするのかというと、町に武器屋とか訓練所とかを作って装備や魔法やアビリティを冒険者に提供するだけ。そうすると冒険者は勝手に装備を整え、酒場でパーティーを組み、ダンジョンに進攻する。その結果を表す報告書を見れば、各パーティーがどのダンジョンに行って、なにと戦って、各ターンには何をした、というところまで分かる。やつらちゃんとこっちが用意したアビリティとかでうまく戦っているな、っていう感じの、町の発展と冒険者の強さがリンクしている感がおぼろげながらつかめる。

町を発展させる→冒険者強くなる→ダンジョンから精霊力ゲット→町をもっと発展させる、というこのサイクルが心地よい。あと冒険者にどこ行けと指示するだけであとはほんとなにもしなくてもいいので、すげーものぐさに遊べるRPGとしてよい。まあそのなにもできなさっぷりが気になる人には合わないゲームとも言えるが。

町中を冒険者が駆け回り、出発の準備を行っているさまなどの雰囲気作りもいい。ゲームとしてはだいぶ違うが、ワールドネバーランドっぽさを感じる。

ただ後半はちょっとだれるね。これはだれてきたらダウンロードコンテンツを買ってね、っていう誘導なのだろうか。