シューティング+ピンボールのアプローチをいろいろ考えたい

先日スペースインベーダーエクストリームがシューティング+ピンボールだったというエントリ(id:ABA:20080226#p1)を書いた。シューティング+ピンボール(以下面倒なのでPB-STGって呼ぶ)は我々の飲み会などでもちょくちょく話題にしていて、なんとか作る方法はないかねと考えていたのだがいつも途中で挫折していた。そんな過程もあってやはりエクストリームは素晴らしいとの評価が強まるわけだ。

PB-STGに関する考察の私が好きなエントリとして

というのがある。スターフォースピンボールの持つ特性をうまくとりこんだシューティングという話だ。ジムダステギやボーナス、ラリオスは確かにピンボールの各種フィーチャーっぽい感じがする。また役物を管理する地表とプレイヤーにとって障害となる空中が完全独立かつ空中テーブルはある程度プレイヤーが制御可能なのもピンボールっぽい攻防を演出している、ように思える。いやピンボールに関しては私は相当素人なので実はピントはずれなのかもしれんのだが。

PB-STGネタの話が毎回迷走してたのは「じゃあここでいうピンボールらしさってのはなんなのよ」っていうことがあまりにいろいろ考えられて、焦点が定まらなかったせいではないかと考えている。私が思いつくピンボールらしさってのは、以下のようなものだ。

  • ボーナスの概念

ここでいうボーナスってのはある特定の条件を満たすと高い点が得られるという話だ。でも怒首領蜂でコンボをつなげれば、とかいうゲーム全体を支配するルールじゃなくて、彩京の勲章とかの単発っぽいもの。この文脈で話題になるのはたいていライデンファイターズ。Destroyed at a timeとかDefensed the tankとかQuick shotとかいうあれだ。ファイターズはこういったボーナスは多彩だが、最適解は比較的固定的であり、ピンボール的な深みがあるかというと微妙かもしれない。

  • ラウンドの概念

PB-STGネタで毎回詰まっていたのが、「何を条件にどのようにラウンドを開始するか」っていう話だった。エクストリームでは異なる2色のベーダーを4つずつチェインさせて撃つと特殊なUFOが出現してそれを撃つと開始、っていう具合になっていて、これはなかなかうまく機能している。ただエクストリームでもその結果現在の盤面が完全にリフレッシュされ、新たにミニゲームが始まる、という作りになっており、ピンボール的なシームレスなラウンド開始が実現できているわけではない。

ジャックポットっぽい概念があるシューティングってのは非常にまれだ、と思われる。スターフォースの100万点が代表例だが、代表例以外が思いつかん。

  • 固定的な盤面からの多彩な展開

ピンボールは縦スクロールとかしないので盤面は固定だ。にもかかわらず各種フィーチャーの発火条件、どのラウンドにいるか、ボールの数、スイッチの状態などからその場で行わなければならないことに様々なバリエーションがあり、多彩な展開が楽しめる。こういった特徴をシューティングでも活かせれば面白いと思うのだが、なかなかいい手段が思いつかない。

  • 納得できる突然死

ピンボールにはランクとかもないので難易度もだいたい一定だ。それを補うため(かどうかは実は知らない)に、人がどうやってもボールを救出することのできない状態(フリッパーの真ん中を抜ける、サイドレーンから下に直行)がある(いやテクニカルに揺らせばデスセーブできるが)のだが、こういった納得できる突然死をシューティングに組み込むことはできるだろうか。

とまあこんだけの内容をごちゃまぜに語れば迷走もするわな。これらのうちいくつかをうまく抜き出して設計できれば、ちょいと奇抜なシューティングができるかもしれん。