箱庭鑑賞ソフトとしてすばらしくゲーム部分ちょっと余計「あつまれ! ピニャータ」

360向けにまったく日本受けしなさそうなキャラで発売された箱庭ゲームであるあつまれ! ピニャータ。どう考えても国内じゃ売れないだろ、と思ったら結構店頭で見つけるのは難しかった。単に入荷数が少ないだけかと思うが。

箱庭鑑賞ソフトとしてはすばらしいでき。ガーデンに集まってくるピニャータ達の動きがえらく生き生きしていて、ぼさーっと見ているだけで相当楽しい。もうちょっとガーデンが広いともっと面白いかとも思うが、ピニャータ1体1体をちゃんと管理するにはこれくらいが適切か。

ただ逆にゲーム部分がうざい感じもするんだよなー。狼とかワニとかをシャベルで叩いて追い返すところとか、ピニャータの子供が生まれる時のミニゲームとか。じょうろで水やりするのすらだるい。まあこれは魔法のじょうろでだいぶなんとかなるが。

物を買ってそれをガーデン内に配置する、っていうインタラクションのみに限って作った方が面白いように思った。もちろんあまりにプレイヤーのできることを制限してシムアースの悪夢をよみがえらせるわけにはいかないのだが、ピニャータには各ピニャータがガーデンに住み着く条件とかが結構いろいろあって、かつそれらがはっきりしているので、ガーデン内の売買と土地の管理だけにインタラクションを限っても、次にやるべきことが分からなくなるとかいうシムアース現象は起こらないと思う。

できあがった自分の箱庭を眺めるという点ではこれに並ぶものはなかなかないと思うので、まったりと箱庭鑑賞したい人にはお勧め。次回作はゲームとしてはよりゆるく、スケールとしてはSPORE並みのを希望。